愛知県日進市赤池町屋下308-1
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糖尿病内科

日本糖尿病学会専門医が

診療を行います

糖尿病の治療では、とかく食事、運動、薬物療法、というイメージをお持ちの方は少なくないと思います。これらの治療はもちろんどれも大切です。しかし、糖尿病の治療の目的は、ただ単に血糖値やHbA1cなどの数値を改善させることではありません。患者さんやご家族の生活が、糖尿病によって損なわれないように備えることが、糖尿病治療の目的です。
当院では、看護師や管理栄養士、薬剤師などのスタッフが一丸となり、患者さんのサポーターとして、診療を行います。

※当院の診療対象は16歳以上のため、小児科の診療は行っておりません。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

糖尿病の分類

1型糖尿病

1型糖尿病は、すい臓にあるβ細胞が、自己免疫(アレルギーの一種)によって壊されて発症します。
β細胞は、血糖値を下げる働きのあるインスリンというホルモンを作る役割があるため、β細胞の数が少なくなったり、全くなくなってしまうと、インスリンが作れなくなって血糖値が高いままとなってしまいます。放置すると、糖尿病性ケトアシドーシスと呼ばれる重症な状態に至ることがあります。日本人の糖尿病の約5%を占めています。小児から成人まで、すべての年齢に発症します。発症に生活習慣は関係なく、原因は不明です。

症状

  • ひどく口が渇き、たくさん飲水する
  • トイレが異常に近い・多い
  • 急激な体重減少
  • 疲れやすいなど

2型糖尿病

2型糖尿病は、インスリンは作れても、効きが悪くなることによって発症します。
インスリンの効きが悪くなる原因の一つが、体質と、食べ過ぎや運動不足から来る肥満です。日本人はもともと糖尿病になりにくいと考えられてきましたが、生活スタイルの欧米化にともなって増加し、現在では国民病の一つとなっています。日本人の糖尿病の約95%を占めています。

症状

初期には全く症状がありません。定期的な健康診断が最も大切です。進行すると、以下のような1型糖尿病と同様の症状や合併症が見られるようになります。

  • ひどく口が渇き、たくさん飲水する
  • トイレが異常に近い・
    多い
  • 急激な体重減少
  • 疲れやすいなど

その他の糖尿病

1型、2型糖尿病以外にも、遺伝子異常が原因の場合や、インスリンをつくるすい臓が手術や事故で働かなくなってしまう場合、ステロイド薬や抗腫瘍薬などの薬剤による場合、化学物質による場合など、様々な原因で血糖値が高くなることがあります。これらはその他の糖尿病に分類されます。

症状

原因により、発症様式や症状は様々です。例えば、薬剤性の糖尿病は、ステロイド薬などのインスリンの効果を抑える薬剤の内服開始後しばらくしてから、だんだんと血糖値が高くなり、次第に1型・2型糖尿病と同様の症状がみられるようになります。

  • ひどく口が渇き、たくさん飲水する
  • トイレが異常に近い・
    多い
  • 急激な体重減少
  • 疲れやすいなど

妊娠糖尿病

お腹に赤ちゃんが出来ると、赤ちゃんの成長を助けるため、胎盤(へその緒)から、お母さんの体にシグナルが送られます。これに強く反応して、お母さんの血糖値が上がった状態が妊娠糖尿病です。
元々糖尿病がある人が妊娠した場合には、糖尿病合併妊娠と呼ばれ、区別されます。
妊娠中にお母さんの血糖値が高いと、赤ちゃんが大きく育ち過ぎたり、周産期(出産前後)の合併症の危険性が高くなったりすることから、治療が必要と考えられています。
出産後は、血糖値が正常に戻る場合が大半ですが、お母さんについては、出産後数年以上してから2型糖尿病を発症するリスクが高いことが知られており、出産後も健康診断などをしっかり受けることが必要です。

症状

自覚症状はありません。妊婦健診中血糖値が高めだと、精密検査を受ける必要があります。

当院で可能な検査

HbA1c/血糖値測定/尿蛋白・尿中アルブミン検査/生化学検査(コレステロール・腎機能など)/下肢動脈硬化検査(ABI)/神経伝導速度検査など

治療内容

糖尿病の治療に関して

『 糖尿病治療の基本 』

当院のロゴマークが示しているように(詳しくはこちら)、糖尿病の治療は薬物療法単体で成就するものではなく、食事療法・運動療法を基本として、必要な分だけ薬物療法を併用し、これらの治療をしっかりと組み合わせて行うことが肝要です。
当院では、医師・看護師・栄養士が協力して、薬物療法に偏らない糖尿病治療を心がけてまいります。

01. 食事療法

食事療法では、炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素をバランス良くとり、体に取り込む糖の量や、エネルギーの調整を行います。
当院では、外来での医師や看護師の指導以外にも、管理栄養士が定期的に栄養指導を行います。

02. 運動療法

運動によって、体内の糖が筋肉に取り込まれやすくなり、筋肉量が増えることで糖の代謝も向上します。脂肪を効率よく燃焼させるには、有酸素運動が効果的で、余分な脂肪細胞が減ると、インスリンの効き目も高まります。
これに適切なレジスタンス運動を併用し、筋肉量を確保し、増やしてゆくことも大切です。

03. 薬物療法

かつては数種類の内服薬とインスリン注射しか選択肢がありませんでしたが、現在は薬剤の種類が増え、多様な選択が可能になっています。内服薬では、インスリンの分泌を促す薬剤や、効果を高める薬剤、インスリン以外の作用で血糖値を下げる薬剤などがあり、インスリン製剤についても、種類や注射器が進化し、非常に扱いやすくなっています。
インスリン以外の注射薬として、GLP-1作動薬という、低血糖のリスクの少ない薬剤も使用可能になりました。また、1型糖尿病の方では、インスリンポンプも選択可能です。

現在では、治療の選択肢が増えたこともあり、患者さんの病気の状態とライフスタイルを考慮して、適切な治療方針を相談する、専門医の必要性が高まっています。
当院では、糖尿病専門医が中心となり、各専門スタッフが患者さんと話し合って、適切な治療方法をご提案させていただきます。